6月4日から7日にかけて、欧州議会選挙が行われた。 EU加盟27カ国の有権者が、欧州議会議員736人を選出する大選挙で、任期は5年間。 約5億人のEU市民の生活に影響を与える選挙だが、意外に投票率は低く、 大統領選挙の投票率が80%以上だったフランスでも今回は40%台とのこと。

「フランス人はEUには関心ないの?」とザビエルに聞いたところ、 EUには反対できないけど、大多数の人々は少なからずEUに不満を持っているとのこと。 EU議会が作っている法律や規則は一般市民の生活からかけ離れていて理解に苦しむらしい。

EU基準はEU域内の市場統合を進めるために、製品の安全性や品質基準を定め統一が図られたものだが、 中には農作物の標準サイズ(バナナの長さやキュウリの半径など!)を定めたものまで、その数は25000以上にのぼる。 確かに規制に縛られることを忌み嫌うフランス人にとっては、耐えがたいものなのかもしれない。 おまけにフランスはヨーロッパ随一の農業国。農作物に対する生産制限などは国家の大問題だ。

しかし、アジアの島国に住む私にはEUという概念、とそれに向けて歩んできた歴史自体がすごいことだと思う。 言語も文化も違い戦争を繰り返してきた国々が集まって、EUという共同体をつくろうとしてきた。 現に共通通貨のユーロも数多くの国で使われいる。 国境を超えるときに両替をしなくてすむし、ましてパスポートも必要ない。 現在職業面での統合(たとえば自国で取得した資格が他の国でも使えるようになるなど)もこれから進んでいくという。

アジアでそれが成立するか。 まして日本がそのリーダーになれるか。 そう考えると、とても無理な気がする。

日本国内でも政治に対するあきらめの声が多く聞こえる中、その政治家たちが海外に出てリーダーシップをとれるなんて 到底思えない。 それはすごく残念なことだ。

いろいろな意味で日本は大人の国とは言い難いが、特に政治に関しては、つくづく成熟していないと思ってしまう。