欧州議会選挙
投稿者: Yoko 投稿日: 月曜日, 6月 8 2009, 23:30 - パーマリンク
6月4日から7日にかけて、欧州議会選挙が行われた。 EU加盟27カ国の有権者が、欧州議会議員736人を選出する大選挙で、任期は5年間。 約5億人のEU市民の生活に影響を与える選挙だが、意外に投票率は低く、 大統領選挙の投票率が80%以上だったフランスでも今回は40%台とのこと。
「フランス人はEUには関心ないの?」とザビエルに聞いたところ、 EUには反対できないけど、大多数の人々は少なからずEUに不満を持っているとのこと。 EU議会が作っている法律や規則は一般市民の生活からかけ離れていて理解に苦しむらしい。
EU基準はEU域内の市場統合を進めるために、製品の安全性や品質基準を定め統一が図られたものだが、 中には農作物の標準サイズ(バナナの長さやキュウリの半径など!)を定めたものまで、その数は25000以上にのぼる。 確かに規制に縛られることを忌み嫌うフランス人にとっては、耐えがたいものなのかもしれない。 おまけにフランスはヨーロッパ随一の農業国。農作物に対する生産制限などは国家の大問題だ。
しかし、アジアの島国に住む私にはEUという概念、とそれに向けて歩んできた歴史自体がすごいことだと思う。 言語も文化も違い戦争を繰り返してきた国々が集まって、EUという共同体をつくろうとしてきた。 現に共通通貨のユーロも数多くの国で使われいる。 国境を超えるときに両替をしなくてすむし、ましてパスポートも必要ない。 現在職業面での統合(たとえば自国で取得した資格が他の国でも使えるようになるなど)もこれから進んでいくという。
アジアでそれが成立するか。 まして日本がそのリーダーになれるか。 そう考えると、とても無理な気がする。
日本国内でも政治に対するあきらめの声が多く聞こえる中、その政治家たちが海外に出てリーダーシップをとれるなんて 到底思えない。 それはすごく残念なことだ。
いろいろな意味で日本は大人の国とは言い難いが、特に政治に関しては、つくづく成熟していないと思ってしまう。

コメント
アジアでEU的なものができるとすれば、
一番可能性があるのは拡大ASEANなんじゃないかなあ。
そこにインドと中国がどうかかわるか、って感じ。
どちらにしてもアメリカが全力で邪魔しにくるだろうけど。
かりにアジア共同体ができたとしても、
地理的に、過去の栄光にすがる、という点で
日本はイギリス的なポジションをとりそうな気がするね。
(でも同時に日本は戦後補償の問題とかでいろいろあるから
日本にとってもアジア共同体はできないほうがいい、という判断になりそうだな)
拡大ASEANというのはEUに一番存在なんだろうけど、そこに日本の出る幕はないような気がする。
日本が経済大国でいられれば、アドバイザー的立場をとれるかもしれないけど、日本にはアジア共同体をつくろうという絶対的動機がないと思うし。
たしかに、戦後補償問題もある。
EUの場合は第二次世界大戦の反省から、まずはフランスとドイツが中心となってつくった欧州石炭鉄鋼共同体があって、戦争の武器になりうる資源を互いに管理することで、戦争を繰り返さない、という強い決意があったと思う。ドイツも戦争の過ちを認め謝罪をすることから、関係づくりをはじめた。
日本が謝罪をしたかどうかについては賛否両論あるけど、とにかくドイツとフランスのような関係は、いまだに韓国や中国とは築けていない。(もちろん政治的に利用されている、というのはあると思うけど、事実は事実。)
自分が戦争を起こしたわけでもないし、その時代の一般の人々は無理やり戦争に参加させられたのだから、いまだに戦争や戦後補償の問題が持ち上がるのは納得いかない。でもそういう関係づくりしかできなかったことに問題があると思うから、政治家たちにはもっと納得がいかない。