日本のお正月は太陽暦(グレゴリオ暦)に基づき1月1日が元旦ですが、ベトナムでは旧暦に基づき新年の日付が変わります。日本でもチャイナタウンなどで旧正月を目にすることができますが、1872年(明治5年)に西洋式の太陽暦(新暦)に切り替えるまでは旧正月を祝っていました。
旧暦は太陰をもとにしつつ、閏月(うるうづき)を挿入して季節のずれを修正する太陰太陽暦という暦のことで、毎年新年を春が来る前(1月~2月)に迎えられるようになっています。2011年は2月3日、今年2012年は1月23日が新年です。
今年初めてベトナムで新年を迎える「テト初心者」の私は、テトを甘く見ていた(?)のですが、ベトナムのテトは予想以上に驚きの連続でした。
まず、交通機関が完全に麻痺状態!今年の場合、1月半ばから2月初旬まで国内線航空券がほとんどく取れない、という状況が続きます。それも普段は夜9時代が最終便のフライトが増便されて夜中も飛び続けるにも関わらず、です。また、通常45分前までにチェックインすれば問題なく乗れる飛行機も、テト中は2時間前までにチェックインするように言われ、遅れた場合は席の確保が保証できないとのこと。もちろん価格も大幅にアップすることは言うに及びません。
公共機関、オフィスなども21日頃から月末まで閉まるところが多く、諸々の実務作業もストップ。外国人の場合はビザの更新などの手続きも早めに済ませておかないと大変なことに。銀行はATMは使えても窓口は開いていないので、両替などはできず。。1日2日ならまだしも1週間以上閉まるので要注意です。
そして町はテト関連商品一色になります。私が住んでいるホイアンは観光で成り立っている町なのですが、ホイアン市民もテト前は商売そっちのけ(?)で自分たちのテトの準備に大忙し。市場には道の真ん中に臨時テト商店が立ち並び、お菓子やムット(砂糖漬けドライフルーツ)、ワインなどの詰め合わせ(お供え物に見える)を販売。臨時商店のおかげで道を歩くのも一苦労です。
そして、テトをお祝いするのに欠かせないのが花。北部ではピンクの桃、南部ではホアマイと呼ばれる黄色い梅の花を飾るのが風習ですが、ホイアンではほとんどが黄色い菊の花と金柑の木でした。これもまた街角に臨時花市がたち、それをバイクで運ぶ人々で大忙しです。うちにもベトナム人の友人から大きな菊の鉢植えが2つ届き、玄関に飾りました。日本でいう門松ですね。
本物のホアマイは見かけないものの、お店のウインドウなどあちこちに発砲スチロールでできたホアマイが飾られたりして、とても賑やかです。そういえばベトナムの女性に「マイ」という名前の女性が多くいるのも、この縁起の良い花からきているのでしょう。ちなみに「花」を意味する「ホア」も女性の前としてとても一般的です。

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